なんとか8時間切りは達成。しかし楽しんで走るまでには至らず。まだまだだなあ。
朝は3:30に起床。前回と同じくあまり眠れなかったが(ストレスだろうか?)、気分はさっぱりしている。「しろがね」さんで用意してもらったおにぎりを食べつつ装備を整える。
外に出ると霧雨だ。ビニールポンチョを羽織って、麓まで12kmのダウンヒル。暗いし寒いし、ちょっとブルーな気分だ。周りは真っ暗なので、群青色ってとこか?
でも、王滝御殿に着くと、意外に暖かで、雨も止んでいた。5時前だが、列は既にグラウンドまで伸びている。真ん中よりちょっと前、大体300番目くらいの位置に自転車を置く。うーん、やはり宿が遠いとイマイチだなあ。空は雲が切れてきている。今日はこの後天気は好転する、はずだ。でも、路面は濡れているだろうから、フェンダーは付けておいた方が良いだろうか?いや、でも重いし、としばらく悩んだ末に結局付けたままで出る事に決定。そうと決まれば軽量化だ。というわけで例の列に並ぶ。まだ暗いので、センター棟の横のやつだ。25人待ち、、、、やっと番が回ってきたと思ったら、詰まっていて流れませーん。とほほ。幸いセンター棟に人が居たのでパコパコしてすっきり!よーし、盛り上がってきたぜ!(前向き)
スタート→CP1
いつもの気の抜けたホーンでスタート。橋を渡ると右折して村の方に登って行く。今まで5月しか出た事が無いから、何か新鮮だ。5月だと、42kmクラスのスタート位置は100kmクラスの進行方向なので、100kmクラスの後ろを付いてくる42kmクラスの選手も居るようだが、何とそのノリで9月なのに付いて来てしまった人が居たらしい。途中で気が付いて、慌てて戻って行ったとの事。100kmクラスに出場しているのに、スタートに遅れて42kmクラスと一緒に滝越方面に行ってしまう人が居る事は昨日のライダーズミーティングでも注意されていたが、色んな人が居るものだ。
さて、コースは5kmほどオンロードのヒルクライムだ。密集しているのでじりじりと前に移動する。既にパンクしている人や(御愁傷様!)、チェーンが切れてる人(何で?)が居てオンロードとはいえ気が抜けない。と、そのまに列が緩んで来た。先頭が林道に入ったらしい。2010の春に1回だけ通った林道(あの時はダウンヒルだったけど)を登って行く。あれ?こんなに狭かったかなあ?道はそれほど荒れていないが、結構狭い。空きを見つけて少しづつ前に出るが、心拍数が170に近づいて結構きつくなってくる。でも、このまま集団の中に居ると、ペースが自由にならないのでちょっと頑張って前に出ると、おお、ちょっと空いて来たぞ。そのまま濁川へ向けてダウンヒル、と行きたいところだけど、砂防堤が修理出来ていないとの事で、5月に流された仮設橋に向かう。結構キツい下りだ。特に最後の川に降りるところの斜度はキツい。5月にここを登らされた人々は、それは嫌であっただろうなあ。
ちなみに仮設橋は、台風で流れたので3代目とのこと。荒れ川なんだね。
これを渡ると、しばらく舗装の登りで、その後は湿地の登りだ。どうせドロドロになるだろうと思っていたけど、やっぱりドロドロになったあ〜。まあ、オフロードのレースだからこんなもんだろう。ハイドレーションの飲み口がざらざらで飲みにくいけど。
ここの斜度は大した事無いけど、この後は5月最大の難所、沢登りだ。いや、9月だと沢下りだけど。と気負っていたわりにはあっさりと通過〜。下るのは楽だわ。その向こうの登りも結構キツいのだけど、こっちは途中から舗装されてるのでラクチン。うーん、拍子抜けだ。 CP1には8:45くらいに到着。5月より早いと言えば早いが、コースが違うから比較出来ないよなあ。
CP1→CP2
CP1では既に多くの人が寛いでいた。混んでいるのでパスしてCP2に向かおうとするが、何か調子が出ない。というか足がつりそうだ。補給はちゃんとしているつもりだったが、どうやら給水が足りなかったらしい。脱水症状だ!チーン、終了〜。という気もしたけど、まだ走れない訳じゃないし、足切りになる心配も無いとなれば、行くしか無いだろう。ということで、エコモードで先に進む。どうせ登りの心拍数が150台までしか上がらないし。
CP1からはちょっと登ると、三浦貯水池までの長いDHだ。5月の王滝ではここを登ってくるけど、大した斜度ではないので登りやすかった。9月の王滝でもこの区間は走りやすい。特に気になるようなガレ場も無いし、斜度もちょうどイイ感じだ。あっというまに貯水池に到着。ここからは長いので、チョコバーを齧って休憩。
しばらく平地を進むと、いよいよ「無限坂」に入る。コースは硬く締まった砂で走りやすいが、もうへろへろだ。でも、周りも似たり寄ったりのヒトが揃って来るので、途中でちょっと休んでも走り始めればすぐ同じメンバーに出会う事になる。一度登って、気持ち良い坂を駆け下りたら、ここからCP3まではユルいけどずっと登りだ、、、GPSで距離を確認しているのでまだマシだけど、「あのカーブを曲がったら登りは終わりだろうか」と期待して裏切られるのは確かに心が折られそうだ。
途中の天然エイドで水をかぶりながら(天気が良くて良かった)進むと、CP2前のDHにやっと到着。ちょっと荒れてる。フロントをアウターに戻そうかと思ったら、シフトレバーが動かない〜。三浦貯水池前の水たまりで被った泥が詰まっているようだ。どうしようもないのでそのままDHに突入。ちょっと平坦なところでペダルを漕ごうとしたとたんチェーンが落ちる。テンションが足りないのだなあ。仕方が無いのでリアはトップに入れない事にして、下りは惰性で進む事にしよう。
DHが終わって、リタイヤコースとの合流点を過ぎるとCP2だが、あれ?5月より更に上になってるなあ。11:20だからやはり5王より早いが、これも単純に比較出来ないか。ドリンクを作り直し、ついでに水を何杯か飲んで出発。根が生えているヒトも多いようだが、ここで休んだら動きたくなくなりそうだ。
CP2→CP3
ここからの登りは結構荒れている。斜度も段々キツくなっているようだ。まあ、こちらの心理的な加算も多そうだけど。走っている人たちの疲労度はさっきより増しているらしく、こちらもへろへろなのに段々抜く事が多くなってくる。面白いのが荒れた急坂になった時で、ケイデンスもギヤ比もほぼ同じで走っているのに、するすると前走者に近づく事だ。タイヤの選択なのか、それともmaestroの路面追従性が良いのだろうか?ともあれ、このセクションでちょっと楽が出来たのは事実だろう。
20分程かけて山をぐるっと回ると、そろそろ登りも終わり、CP3へのDHが近づいてくる。左手下にはさっき走って来たCP2への道が見えて気持良い。目を凝らすと結構走っているヒトがいるなあ。まあ、この写真じゃちっとも解らないけど。ちなみに正面に見えるのがリタイヤコースとの合流点だ。あそこを下りたくはないな。
CP3へのDHは結構荒れている。特にバラスを撒いた黒い路面は締まっていない上に石が尖っていて危険だ。ここまで来てパンクは嫌なので、少しでも良さそうなコースを選んで降りたいが、所々、どうにも選べない箇所が出てくるので抜重してやり過ごす。神経使うなあ。もうDHは沢山〜と言う感じでCP3に到着。12:30前だ。ということは8時間切りが見えて来たか?
CP3→ゴール
ここから2回登れば後は下りだ。しかしCP3からの登りは劇坂!めげる〜。前走者のタイヤだけを見て無心にキコキコ。キコキコ。キコキ、、、うわー全然進まん!100m進むのにどんだけかかってんだよ俺。3kmしか無いはずなのにちっとも残り距離が減らない。心拍数も140-150と既にツーリングペースだ。うーん、前もこうだったよなあ。ペース配分が下手なんだなあ。反省しつつ最初のピークを越え、120kmクラスとの合流点を超えるとオフィシャルのオジサンが「ここからは下りが多いよ〜」と励ましてくれる。有り難う、これで最後の登りに当たると(オジサンへの)怒りで登りが楽になるって寸法だねっ!
ちょっと下ると、最後の登り。1.5kmしか無いけど、もう皆足が付きそうな感じでとぼとぼと走っている。昨年の5王だと、皆に置いていかれて寂しかったけど、今年は追いつけそうなヒトが居るのでなんとか頑張ろうという気になるなあ。しかし今日は御岳が奇麗だ。ちょっと足を止めて(と何気なく足を付いてっと)最後の補給をしつつ休憩。
しばらく走っていよいよ最後のDHに到着。ここで転倒すると色々痛いので気をつけよう!
と思ったが、何この荒れっぷり?ここまでで一番荒れてる〜!台風で色々崩れたらしくて、尖った石がゴロゴロ。カーブ毎にパンク者続出!もう少しなのに。カーブ手前でヒトが何人か居るので衝突でもしたのかと思ったら、全員(多分4人)パンク修理をしていた箇所もあった。登れそうなルートが少ないけど、来年、ここを上がれるんだろうか?
何人か抜いて林道の終わりに近づくと、斜度も大分和らぎ、コース状態も良くなってくる。最後に抜いたヒトのタイヤノイズが聞こえるから、あまり引き離していないらしい。俺はフロントのアウターが使えないので、最後の平坦路で追いつかれそうな気がする。それも間抜けなので、ちょっと加速。といっても鬼コギしても大した事ないなあ〜。しかしオーバースピードで緩いカーブに入ってしまい、ちょっとヤバい感じになる。阿呆か、俺。
最後の直線は漕いでもスピードが出せないので惰性でゴール。7:45程度か?とりあえず8時間は切れたようなので目標は達成出来たけど、CP1で脱水症状を起こさなければ、とか、ペース配分を間違えなければ、とか今回は色々反省点が多いなあ。まあ、転倒が1回も無かったのは、我ながら上出来だったとは思うけど。
その後
今回は水浸しになっていないのでそれほどダメージは酷くなかった。変速不良だったフロントも泥を落としたら動いたし。唯一酷かったのはタイヤだ。特にリアタイヤは何カ所か切れている。何て鋭い岩なんだろうか。
それでもNotube液が漏れる程でもないというのは、きっと外周部に入っているセラミックガードのお陰なんだろう。フロントと同じ通常仕様のNobby Nicだったら、俺もパンク修理の仲間入りだったに違いない。しかも外周部が切れているとあればTirebootの出番か、、、メゲそうだ。
さすがにこのタイヤで次回の王滝に出ようとは思わないけど、来年も同じタイヤを買おうかなあ。
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